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2025-09-30 00:00:00

秋津5丁目テナントビル

秋津5丁目テナントビル新築工事

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きっかけをもたらす建築

  東京多摩エリア北部にある東村山市に建つ、2階建てのテナントビルである。

 敷地は新秋津駅(JR武蔵野線)と秋津駅(西武池袋線)の中間地点に位置し、どちらからも3分程度でアクセス可能な駅前通りに面している。その通りは2つの駅の乗り換えルートでもあり、朝夕の通勤通学時間のみならず昼間も絶えず人が行き交う活気ある立地であることから、空間効率の高い専有区画の形成と視認性の高い外観デザインが求められた。

 建築計画においては、高度斜線制限の厳しい条件下で面積の最大化を図るべく、自主的に耐火建築物とすることで建築面積の緩和を受けている。また、やや歪な敷地形状に対しコンパクトなコアと整形な専有区画を確保し多様なテナントに対応可能なフレキシブルな計画とした。さらに、敷地付近で前面道路がクランクしていることを生かして2階のボリュームを張り出し、周囲の街並みと異なる角度でファサードラインを形成することによって通りからの視認性を高めている。これにより1階部分には特徴的な三角形のピロティが生まれ、街とゆるやかにつながるアプローチ空間を創出した。

 外観については、最も視認性が高い2階北東コーナーから北面にかけてホワイトのアルミパネルでフレーミングすることで強調し、認知しやすい明快なファサードを形成した。敷地境界までのわずかな空間を利用してアルミパネルを傾斜させることによって、シャープな鋭角のシルエットが立体感を際立たせ、どこか懐かしくも単調な街並みに”新陳代謝”を促すきっかけとなることを目指した。また武蔵野台地の緑豊かな地域性から着想を得て、「綾杉」の葉脈を想起させるオリジナルデザインのALCパネルとサッシをランダムに配し、林の木立のような自然なリズムを感じられるデザインとした。

 夕方になると軒先照明が印象的なファサードラインを浮かび上がらせ、夕暮れの町と呼応するように通りに温かみのある明かりをもたらす。この建築が新たな人の流れやアクティビティを生み、まちに様々なきっかけをもたらすことを願っている。